新卒でブラック企業に入社!財布もスマホもとられて山に連れていかれた話【後編】

ライフスタイル

これは筆者が実際に体験した、ある企業での出来事です。
詳しくは前編をお読みください。

山とは聞いていたけれど

コンビニどころか売店すらない山奥の古びた旅館に到着。本当に俗世から隔離されたのだと改めて実感。
部屋割りが発表され、とりあえず荷物を運んでいきます。

本当に何もない部屋

旅館、というと聞こえはいいですが、壁も窓もボロボロのテレビどころかエアコンすらない和室。4人一部屋で、詰めれば4人寝られるくらい。
しかもカメムシ用のガムテープとカメムシ入れと書かれた缶が置いてあり、ここではカメムシと一緒に暮らさなければならないよう…。
さっそく壁や窓に張り付いているカメムシたちを捕まえる羽目に…。
山ということもあり思っていたよりも寒く、かなりの冷え性の私には厳しい環境。
まさに地獄の合宿の幕開けです。

財布・スマホの回収

全員入口に集められ、とうとうスマホとお別れ…。2週間誰とも連絡できず、何の情報を得られないことに不安しかありません。
スマホの電源を切り、人事の持つかごへと回収されていきます。財布もスマホも人事の部屋の金庫へと入れられるそう。
これからは誰にも助けを求めることはできないのです。。。

令和に持ち込まれた昭和の根性論

休む間もなく合宿の詳細についての説明が始まりましたが…
聞いていると丁寧な言葉を使っているものの、要約すると気合と根性を叩き込むというような内容でした。

人権が感じられないスケジュール

スケジュール表が配布され、ようやく自分たちのこれからの生活を把握することに。
なんとスケジュールは朝6時のラジオ体操から始まっていました。しかしこれらは業務時間には含まれていないようで、就業時間は19時になっていました。
しかしこれにも落とし穴があり、『課題』という名の業務時間外の作業に苦しめられることに…。

社畜洗脳の始まり

社是・社訓、営業心得など、合計4枚の長々しい文章が書かれた紙を配られ、暗記しろと言われました。なんだか嫌な予感…。
体育館のようなホールへ連れていかれ、人事たちは端っこへ、私たちは逆側へと整列させられます。そこで、順番に暗記したものを大声で叫べというのです。運動部か何かでしょうか?

暗記できていたとしても、「心に響いてこない」「本気に見えない」「ふざけてんのか?」など怒鳴られ、何回も同じことをやらされます。2週間以内にできなければ、できるまで家には帰れないといわれ、泣きながらやっている子もいました。
最終的には「やればできるじゃん」など褒めて合格を出し、一見信頼関係に見えますが、ほぼ洗脳です。疲弊している子ほど洗脳されるのが早く、ゾッとしました。

強烈な眠気との闘い

毎日、社会の厳しい描写がある映像を見せられ感想を発表したり、社内の規則100箇条についての考えをグループでまとめ、直前に指名された人が発表をし、まとまっていなければグループの全体責任になります。1日のスケジュールが終わった後にグループでの話し合いがある為、日報は23時をすぎた頃にならないと書けません。課題が終わらず、就寝時間が2時3時になったり、ほぼ寝られないことも。
ストレスに弱い子は体調不良になっていましたが、かなりきつい罵声を浴びせられていました。
ほぼ寝る時間がない状態が、何日も続き、居眠りすると夜に呼び出され説教をされる悪循環で思考力も落ちていきます。。

休みくらい自由が欲しい

あってないような休みは、ほんとにやることがありません。スマホも財布も返してもらえないし、宿の外に行くことも不可。食事の時間は決まっているので、朝ゆっくり寝るというのもできません。溜まっていた疲れは昼寝でなんとか回復して次の週へ挑みます。。

会社の命令が一番重要

合宿も残り2日ほどになり、終わりが見えてきました。しかし朝礼で人事から驚きの言葉が飛び出てきたのです。
「社長から追加合宿の命令がでたので、2週間追加で合宿を続行します。」
みんなほぼパニックに。人事から「もちろん、宿泊費は会社が負担するから、みんなは社長の期待に応えるように!」と言われましたが、心配はそこではありません。この状況がさらに2週間続くということが問題なのです。
しかもシャンプーや洗剤など消耗品の問題もありましたが、解決策はもらえませんでした。

ここは刑務所なんだろうか…?

合宿が延長したことにより、一度だけ家族への連絡が許されました。
一人ずつ人事の部屋へ呼び出され、目の前で見張られながら電話をするということで、なんだか居心地が悪い。。なんだかまるで囚人のような気分です。
とりあえず、両親や兄弟へ帰れなくなったことを伝えましたが、長く話すことはできず、ペットたちの世話を引き続きお願いして電話を切ることに。
もちろんスマホは返してもらえませんでした。

親vs人事

年頃の可愛い娘がこんな扱いを受けていると知ったご両親が激怒して人事とバトルになったという子も何人か出てきました。
また、人事と朝まで話し合い、辞めることになった同期が1名、なんと地方から今から親が迎えに来るから、そのまま退職することになった同期が1名で、計2名が辞めていきました。

ペットの命か会社の命令か

私の他にもペットを飼っている子がいましたが、なんと預かってくれる人が見つからず、大量の餌を皿にいれてきただけだったそう。2週間でも不安なのに1か月も放置したら、水も蒸発しているでしょうし、かなり危険です。
人事に掛け合ったところ、「会社の命令よりペットのほうが大事なの?」と相手にもしてくれなかったそう。今からでも道徳の授業を受けたほうがいいのでは?と言い返してしまいそうになりますね。

その他にも、持ってきた薬が足りない家具の再配達を2週間後には設定できないなどのトラブルもありましたが、そのたびに当たり前のように「会社の命令なんだからしょうがない」と言われると、こちらがおかしいことを言っているような気になりました。

グループ連帯責任のテスト

講義を受け、その内容についてや計算のテストなどがあり、この成績によってはスマホと携帯を返してくれるとのこと。みんな張り切って勉強します。
しかし、ここにきて失敗はしたくないとピリピリとした空気になり、自主的な勉強会を夜にやったりしていましたが、非協力的な子がいるとリーダー格の女子がヒステリックを起こすなど、トラブルが起きたり、なにやら険悪な雰囲気に。

薄れるグループのまとまり

余裕がない状態での共同生活は、ストレスがかさみます。イライラが表面に出てしまう子もちらほら。派閥ができて陰口が増えたり、何かあると人事側に告げ口をする子も出てきたり、同期同士でのいざこざが多くなってきました。
私もヒステリックな女子から「ちゃんと勉強してんの?!」と怒られていましたが、問題なく満点をとれたものの、ヒステリックを起こしていた子が赤点となり、スマホは返してもらえませんでした。。

陳腐な営業トーク

営業に関しての説明を受けましたが、要約すると数うちゃ当たる、とりあえず電話をかけまくれ、というものでした。粗末なテンプレ文が書かれた紙を渡され、電話でそれを読み上げろと言われましたが、大体初めのあいさつ程度で切られます。おそらく渡された名簿は、同じような電話がごまんとかかってくる”出回ってしまっている番号”なのでしょう。
とにかく電話をかけさせられ、「声がちいせえよ」「なんにも聞こえなーーい」など怒鳴りながら部屋を歩き回る人事、アポは取れない前提でただ電話をする練習のよう。
しかし、なんせ山ですから電波も悪く、途切れ途切れでまともに声も聞こえないのです。未だに何の意味があって山で電話をさせられていたのか不思議でたまりません。。

なんやかんやでようやく帰宅

帰ってきたらいつの間にか世間はゴールデンウィークになっていました。
ドッと疲れがでてその日はすぐに寝てしまい、久しぶりにぐっすり眠ることができました。1か月ぶりともなるとニュースにもついていけず、なんだか浦島太郎気分です。
せっかくの休みだし、さっさと転職の準備を進めようと決意しましたが、まさか辞める方が大変だなんて、この時は思いもしませんでした。

まとめ:早めに辞めるが吉

この合宿ですでに2人が辞め、その後一か月で半数の15人ほどが一気に辞めていきました
辞める方法も様々で、何日も休み続けてフェードアウト、鬱病の診断書を提出する、別の人事に辞表を出す、挙句の果てにはバックレまで現れる始末。
そうなると上司を通さないと辞められない(人事に辞表を受け取ってもらえない)、胃腸炎など動ける程度では休ませてもらえなくなり、フェードアウトもできず、辞める方法を制限され、どんどん厳しくなってしまったのです。
上司と深夜3時まで話し合ったうえ認められず、翌日に退職届を渡したところ、目の前でシュレッダーにかけられるなど、もはや話し合いどころか正規の手段でも解決しなくなってしまいました。
ちなみに、辞表を受け取らないという行為は違法なので、訴えを起こすことを考えている場合は、内容証明郵便で出すと証拠となります。

いつも辞めたいとぼやいている先輩からは、何をしてもなかなか辞められないため、辞めていった人たちのほとんどがある日突然退職代行を使って辞めていったそう。
私もそれを聞いたその日に退職代行に依頼をしました。

退職代行を使った感想

相場は3万ほどで、弁護士が対応してくれるところは5万前後です。
私は「すぐ辞められるならいいや」と思っていたので、労働組合運営で即日対応の退職代行にお願いすることに。LINEで依頼をし、夕方には「終わりました」という連絡が来ました。後日会社から退職日や合意書、社員証やカギの返還などの書類が届きました。
あっけなく退職です。

しかし、のちに弁護士の退職代行で辞めた同期から、書かなくていい書類(こちらに不利な内容)があったことや、有給分の給与の取得をしたという話を聞いて、2万円プラスしたら、返ってくるお金もあったのかな…などちょっと後悔しました。
さらにその後、離職届けが来ない、源泉徴収票が来ない、名前が違うなど、様々な嫌がらせという名のトラブルがあり、転職も長引く結果となりました。会社とのやり取りは苦痛で、退職後すぐに転職を考えている方は特にアフターフォローは絶対にあった方がいいです。

個人的には、まずは退職代行業者に相談しておいて、会社に私物がない状態にしてから、即日退職がおすすめです。(私物の郵送はしてくれなかったりするので)

オススメ退職代行

退職代行は調べると結構出てきます。しかし、労働組合が運営していなかったり、顧問弁護士がいない場合も多く、その場合トラブルも増えてきます。しっかりとした企業なのか、労働組合は本物かなど確認してくださいね。
以下のものは、弁護士監修(労働組合運営)、または弁護士運営の退職代行を記載しているので、ご参考までに見てみてください。

退職代行オールサポート

同期の中でも評判が良かったオルサポ!最短10分対応・24時間対応・2か月のアフターフォロー付き!金額も29,800円(税込)と大体相場といったところ。
退職率100%継続※2022年2月調べということで、退職率も高い企業です。
また、退職後も離職票や源泉徴収票の取得までサポートしてくれるため、私のようなトラブルはなかったようでした。

退職代行オールサポート 公式ページ

退職110番

退職110番は、弁護士運営の安心かつ確実な退職代行です。弁護士運営のもかかわらず、43,800円(税込)という良心的なお値段が特徴。
代行業者とは違い、会社側の不当な要求の拒否残業代、未払金、退職金、慰謝料請求などにも対応しています。請求には別途料金がかかりますが、回収額の20%ほどが報酬目安となる為、長期で働いていたり、サービス残業が多い人など、もらえるはずだったお金が多い人にオススメです。

退職110番 公式ページ

退職代行OITOMA

とにかく早く安く辞めたいならココ!料金が24,000円(税込)と破格の安さで退職できなかった場合は全額返金がついています。即日対応・24時間対応ありで希望者には転職サポートもつけられます。アフターフォローがないので、退職後のトラブルには注意してください。
私がいた会社のような、退職後にも嫌がらせをしてくるようなモラルがない会社には向いていませんが、比較的ライトに辞めたい人にオススメです。
無料LINE相談もあり、まずは相談することもできるので、もう限界…という方は一度相談してみるといいでしょう。

退職代行OITOMA 公式ページ

仕事選びは慎重に

転職サイトに書いてあることを鵜呑みにしたり、公式SNSでキラキラした社員生活、楽しそうな雰囲気なども簡単に信じてはいけません。
転職の際に何人かのエージェントさんとお話ししましたが、この会社を紹介しているという方も結構いたので、エージェントさんに相談する場合も、お気を付けくださいね!

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